動脈硬化・血栓症外来

血栓症に関しては理事長の専門分野のため、臨床研究や海外の論文などで新しい症例を学び、綿密な検査ができる環境を整えています。現在もこの領域の英文、和文の原著論文を出しています。

 特に動脈硬化・血栓症外来として受診を希望される場合には、ご予約の際に「林滋」医師を希望・選択してください。

林 滋

高齢の動脈硬化性瀨一環における動脈硬化の程度と死亡率の関係―11年間観察による分析と死亡率に寄与する因子について

杏林医会誌 49:193-204,2018

林 滋:

中高年および高齢者における動脈圧容積指標および動脈速度脈波指数の有用性の検討 
杏林医会誌 47:153-161,2018

Hayashi S.

Significance of plasma D-dimer in relation to the severity of atherosclerosis among patients evaluated by non-invasive indices of cardio-ankle vascular index and carotid intima-media thickness Int J Hematol 92:76-82,2010

Hayashi S

 (2017) Useful method to monitor cerebral infraction in atherosclerotic patients without atrial fibrillation by the combination of carotid intima-media thickness, cardio-ankle vascular index, and plasma D-dimer Atheroscler Open Access 2:113

 

    心臓足首血管指数(CAVI)、頸動脈内中膜厚(IMT)といった動脈硬化の程度がわかる検査、体内の血栓の存在も判断できる血中D‐ダイマーを組み合わせることでわかる脳梗塞のリスク判定、また状態に応じて超音波検査、MRI等の精密な画像検査を提案いたします。

    各種検査を行い臨床分類や程度分類を理解することで、より適切な予防・管理を行ってまいります。

症状

動脈の硬化が進み、動脈に血栓や詰まりができると症状が出ます。

脳の動脈が詰まると脳梗塞となり、手足が麻痺したり、言葉がしゃべれなくなったり、ひどいときは意識がなくなったりします。

一過性脳虚血発作の場合

すぐに回復しますが注意が必要です。

心臓の動脈が詰まりそうになった場合

狭心症(胸が痛くなる)

心臓の動脈が完全に詰まった場合

心筋梗塞(胸痛が激しく長く続く症状あり)になります。

これ以外にも、

の症状が出る場合があります。

考えられる疾患

  脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血) 狭心症 心筋梗塞 一過性脳虚血発作(TIA) 下肢動脈閉塞症・血栓症 肺梗塞 腸間膜動脈血栓症 下肢静脈瘤・静脈血栓症 など

検査

   血漿D‐ダイマー(血液検査) 超音波検査(頸動脈内中膜厚(IMT)の測定) 大動脈の動脈硬化度(CAVI:血管年齢が算出されます)の測定 下肢動脈の狭窄の程度(ABI)の測定 超音波検査(腹部大動脈、下肢動・静脈を検査) 頭や下肢動脈のMRA※提携医療機関へ依頼 心臓の冠動脈CT※提携医療機関へ依頼 など 

治療法

まず動脈硬化・血栓症を引き起こす基礎疾患(高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、心房細動)の治療をしっかり行います。

次に、直接血栓を抑える治療として、抗血小板剤(アスピリン、プレタール、プラビックス等)、抗凝固剤(ワーファリン、エリキュース等)、プロスタグランディン剤(ドルナー等)を投与します。

 

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